肝臓内科 | きたいクリニック | JR片町線四条畷駅 肝炎

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肝臓内科

ウイルス肝炎などの肝疾患を診療する科目です

肝臓は“沈黙の臓器”と言われるように、問題が生じていても自覚症状の現れないことが多くて見過ごされやすいため、適宜検査をし、何らかの肝疾患が発見されたら、適切な治療を受けることが大切です。
当院の肝臓内科では、B型肝炎、C型肝炎などのウイルス肝炎をはじめ、脂肪肝等の生活習慣病からくる肝疾患など、肝機能障害に関する診療を行っております。

肝臓内科で診療する主な疾患と症状

A型肝炎

A型肝炎ウイルスにより引き起こされる疾患です。このウイルスは便から排出されますが、これに汚染された食べ物を摂取することによって感染します。ウイルスを持っている調理人の手から食べ物に付着したり、A型肝炎ウイルスが自然に集まった貝を生で食べたりして、うつります。
約1ヶ月の潜伏期間を経て発症し、発熱や倦怠感、黄疸(おうだん)が現れます。多くは数週間の入院で治癒し、後遺症も残りません。症状は気づかないほど軽いケースもありますが、“劇症肝炎”と言って、命にかかわる病態になることもあります。衛生状態が良くなった日本では、自然感染の機会が著しく減少し、60代以下の日本人のほとんどが免疫を持っていません。そのため東南アジアなどの流行地に渡航する際にはワクチン接種を受けるよう、お勧めします。

B型肝炎

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染している人の血液や体液を介して感染することにより発症する疾患です。

感染~自然経過

乳幼児期と成人期で経過が異なります。
*乳幼児期:HBV感染が起こると、乳幼児はまだ免疫反応が未熟なため、9割以上の症例でHBVを排除できず感染が持続します。その後、肝障害が起こらない免疫寛容期を経て、免疫が活発となると肝細胞障害(肝炎)が起こります。多くの場合はHBVの増殖が抑制され、最終的に肝炎が沈静化し、肝機能も正常化します(非活動性キャリア)。さらに一部の症例ではHBs抗体が出現し、臨床的に治癒に至ります。

 ~母子感染予防事業とユニバーサルワクチン~
現在では、HBVキャリアの母親から産まれる子に対しては母子感染予防事業により、母子感染はほぼ根絶されています。しかし、HBV感染は父子などの家族間や集団生活の場での感染リスクを排除できないため、ユニバーサルワクチンの必要性が世界保健機構(WHO)からも提唱されていました。本邦では2016年10月から0歳児を対象とした定期接種が開始しています。
今後はすべての乳幼児・小学生が公費でのワクチン接種ができるようになることが望まれます。

*成人期:性的接触・輸血・臓器移植・刺青・針刺し事故などを契機としてHBVに感染すると、成人では免疫が活発であるため、感染早期に急性肝炎を発症します。成人感染の場合はその多くは、一過性の炎症の後、肝炎が鎮静化して臨床的治癒に至りますが、そのうち1割以下の症例では慢性肝炎へと移行すると言われています。また、近年は欧米で主流のゲノタイプA型(日本はC型かB型)による感染が増えており、急性感染後に慢性化しやすいことが報告されています。

治療

ウイルス量が低下せずに肝炎が持続し、慢性肝炎へ移行した症例では、肝硬変へ進行し、肝細胞癌の発症率が高くなり予後が不良とされます。この為、治療の目的は「ウイルスの増殖力を低下させ、肝炎を沈静化させること」「肝硬変への進展を抑制し、肝不全を回避すること」「肝細胞癌の発症抑制」であり、最終的に「生命予後の改善」を目指します。
治療適応を決定する因子としては①線維化の程度、②ALT値、③HBV-DNA量があり、具体的には ※ALT31U/L以上かつHBV-DNA量2,000IU/ml(3.3LogIU/ml)以上の条件を満たす慢性肝炎症例、肝硬変症例においてはHBV-DNAが陽性であれば、上記の値によらずに治療対象となります(※採血にて確認します)。

B型肝炎治療はC型肝炎の場合とは異なり、HBV増殖の鋳型であるcccDNAを駆除する治療は確立されていません。HBVを減少させる抗ウイルス療法には、注射剤であるインターフェロン療法と内服薬の核酸アナログ製剤療法があります。インターフェロンは免疫を賦活する作用があり、20〜30%と低率ではありますが、治療効果が得られた症例では、治療後は薬剤なしで治療効果が持続するという利点があります。一方、核酸アナログ製剤はHBVの増殖(DNA合成)を強力に抑制するため、高率にHBV-DNAが速やかに低下し、肝炎の鎮静化・ALTの正常化が得られます。しかし、肝細胞核内のcccDNAに直接作用しない為、HBVを完全に体内から排除することは難しく、内服を中止すると高率にHBV-DNAが再増殖し、肝炎が再燃(リバウンド)することが知られており、内服を勝手に中止することは非常に危険です。
治療開始や治療中止・中断においては肝臓専門医の受診をお勧めします。

C型肝炎

C型肝炎は、感染している人の血液や体液を介してC型肝炎ウイルスに感染することによって発症する肝疾患です。感染すると70~80%の方が持続感染し、慢性肝炎→肝硬変→肝がんへと進行する要因となります。
C型慢性肝炎の治療は、従来は注射薬のインターフェロンが必須でしたが(インターフェロンを含む3剤併用療法)、インフルエンザ初期症状に似た副作用等のために、高齢者などでは投与に困難をきたすケースが少なくありませんでした。ところが2014年以降に、この状況は劇的な変化を遂げました。遺伝子型1型のウイルスを持つ患者さんには、インターフェロンが不要で、副作用の軽い経口薬(ダクラタスビルとアスナプレビルの併用療法)で約85%のウイルス除去成功率が得られるようになったのです。さらには遺伝子型2型のウイルスに対する経口新薬(ソバルディ)も登場しました。その後もハーボニーなどの優秀な新薬が開発されており、C型肝炎の治療は今や、経口薬による方法が主流となっています。

*B型・C型肝炎の治療には「医療費助成制度」による助成が受けられるケースがあります。詳しくは、お住まいの都道府県にお問い合わせください。

脂肪肝

肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態で、自覚症状はほとんどありません。主な原因は、常習飲酒、肥満・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)、薬剤摂取などとされています。脂肪肝が慢性化すると肝硬変、さらには肝がんにも進展する可能性がありますので、適度な運動や適切な食生活、節酒などを心がけ、脂肪肝を改善することが大切です。

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)

ほとんどお酒を飲まない人が脂肪肝炎になり、肝硬変、肝がんへと進行するケースがあります。これは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と言われ、自覚症状もほとんどありません。主な原因は、肥満・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)、薬剤摂取などとされていますが、そのメカニズムはいまだによく解明されていません。確定診断の際は、血液検査などでは判断がつかないため、肝臓に針を刺し、肝臓の組織や細胞の一部を採取する肝生検が必要です。
非アルコール性脂肪肝炎の治療には生活の改善が大切で、低エネルギーで栄養バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を取り入れます。こうした生活改善によっても肝機能異常が治らない場合は、薬物療法が行われたりします。

このような方は検査を受けましょう

肝機能検査では異常が無い場合でも、肝炎ウイルスに感染していることがありますので、一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けることをお勧めします。特に、以下の項目に当てはまる方は、ぜひ検査をお受けください。

  • これまでB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス検査を受けたことが無い方
  • ご自身のB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス検査の結果をご存じでない方
  • ご家族にB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに感染している方、肝がんの患者さんがいらっしゃる方
  • 健康診断の血液検査で肝機能(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTなど)の異常を指摘されたものの、まだ医療機関を受診されていない方
  • 母子感染予防策が実施されていなかった1985年(昭和60年)以前に生まれた方
  • 輸血や大きな手術を受けた方
  • 入れ墨、医療機関以外でのピアス穴開けをしたことのある方

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